うずまき猫の見つけ方 [読書]



この前、ブログでも紹介したように、村上春樹の「遠い太鼓」を読みました。
読み終わると、また村上春樹のエッセイを読みたくなって、今度は「うずまき猫の見つけ方」を読みました。
これは村上春樹がアメリカに暮らしているときのエッセイです。
もう何度も何度も読んでいるのですが、何度読んでも面白いです。

当然、コーヒーを飲みながら読むのが正しい読み方です。
うん、パパねこにとっては、ということだけれども。

それにしても、どうして春樹の本には、コーヒーが合うのでしょう。
コーヒーが頻繁に出てくるから、知らず知らずのうちにコーヒーを飲みたくなるのでしょう。

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遠い太鼓 [読書]



季節は秋。秋は読書の季節ですね。
だからというわけでもないのですが、読書に励んでいます。
ま、励んでいるというほどでもないのですが。


村上春樹『遠い太鼓』を読了しました。
随分前の本です。村上春樹がヨーロッパに暮らしていた3年ほどの期間の生活などを書いたエッセイ風の紀行文です。
うん、どうなんだろう、エッセイというには明らかに違うし、
紀行文と言ってしまうには、生活に根付いている話が多いような気もする。
でも、ジャンル分けなんて、どうでもいいですよね。
要はその本が楽しいか楽しくないか、好きか嫌いか、ですよね。
そういう意味ではパパねこはこの『遠い太鼓』は好きな本なのです。
なにしろ、もう10回は読んでいるし、同じ本を3冊持っている。

かなり分厚い本なのですが、読み始めるとすぐ読めてしまいます。
本を読みながら、コーヒーを飲むのは、やはり至福のときですね。

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利休にたずねよ [読書]



直木賞受賞作の『利休にたずねよ』を読んだ。
作者は山本兼一という人。
この人の作品を読むのは初めてだ。


どのような話かと言えば、もちろん、茶人・千利休の話だ。
大河ドラマの「江」でも利休は出ていたけれど、
ちょっと解釈は違います。
利休は己の美学を持ち、それに忠実で、やがてみなさんもご存知のように時の権力者豊臣秀吉に睨まれ切腹させられる。

利休の感性は研ぎ澄まされている。

利休の美意識は気魄に満ちている。

利休にとって、美こそが生、いや、それ以上のものなのだ。


エピソードを積み重ねることによって、利休の美意識と彼の人生を浮かび上がらせるという手法をとった作品である。
いや、ここでは小説についてこれ以上、述べるまい。

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単純におもしろいのは言うまでもないけれど、
思わず姿勢を正して読んでしまいたくなるような美しい小説だった。
こういう本を読んでいると、おいしいコーヒーを飲みたくなりますね。
えっ、お茶を飲むべきだって?
うむ、そうかもしれない。
しかし、吾輩の好みはコーヒーなのである。
たとえ時の権力者がどう言おうと、それを変えるわけにはいかないのだ。

利休のように。


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タグ:山本兼一

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