国家経済としてのコーヒー問題 [歴史]
プロシアのフレデリック大王がコーヒー禁止令を発令しました。
1777年のことです。
別にコーヒーを憎んでいた暴君というわけではありません。
フレデリック大王はむしろコーヒーが大好きだったのです。
プロシア=ドイツは当時植民地を持っていませんでした。
コーヒーの消費の増加は、プロイセンの国際収支の悪化を招きました。
しかも、ビールの生産量も減ってしまい、国家経済の危機に瀕したのです。
そこで大王は、好きなコーヒーに重税をかけ、自らは率先してビールを飲むようにしたのです。
王様ともなると、自分の好みも我慢しなければならないなんて、大変ですね。
王様でなくてよかった。
しかし、そんなフレデリック大王の健気な努力にもかかわらず、
コーヒーの愛飲者は減らなかったというのです。
可愛そうですね、フレデリック。(大王の呼称は略)
次にフレデリックが採った手は、王室以外でのコーヒーの焙煎を禁止するというものでした。
その結果、社会の上流階級のみがコーヒーを独占するようになり、
王室は莫大な利益を手にしたのです。
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