ブラームスと春樹とコーヒー [番外]




ブラームスの音楽はその多くが重厚で、渋いです。
形式を重視しながらも、その内容は豊かで、いぶし銀のような味わいに満ちています。
聴いていて楽しくなって仕方ない、というような曲ではないのですが、
味わいつくさねばならないような奥深さがあります。
かっこいいものもありますが、それは松山ケンイチのかっこよさではなく、田村正和のかっこよさです。


ブラームスのいぶし銀の魅力は、日々の生活にも現れています。
社交的ではなく、親しい人とはとことん親しい。
慎重で、内気で気難しいがかんしゃく持ちではない。
旅行が好き。
朝は5時に起きて、プラーター公園まで散歩する。


こういう風に書くと、まるで小説家の村上春樹みたいですね。
それはともかく、ブラームスは朝5時に起きて何をしたか。
まず、自分で淹れたコーヒーを飲んだのです。

朝早く起きてコーヒーを飲みたくなりませんか?
なりますよね。

なりませんか・・・。


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