マイセンのカップ [歴史]

マイセンのカップ



この前、フリードリッヒ大王がコーヒー禁止令を出した、という記事を書きました。

その続き、というかそのときのエピソードです。

フリードリッヒ大王はコーヒーを禁止するために、医者に「コーヒーは身体によくない」と吹聴させたそうです。大王といわれるわりには、姑息なことをしますね。

そんな中、富裕層の人たちは、逆に高価なコーヒーカップや銀器を手に入れることで、自らの富を誇示しようとしたのです。
しかし、コーヒー自体が品薄であるため、いくらお金があっても自由にコーヒーを飲むことはできませんでした。
だから、コーヒーをお湯で薄めて飲んだのです。
当然、コーヒーの色は薄いですよね。
そこでカップの底に絵柄をつけたマイセンのカップが流行ったのです。
ハイソな人たちはそんなコーヒーを「小花コーヒー」と呼んで楽しんでいました。

こういう権力ヘの反抗の仕方って、何となくドイツ人っぽくない話のような気がしますけど……いつの時代もそういうことってあるんですよね。


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